Googleの公式方針: 問題は「AI」ではなく「価値を加えない大量生成」
Googleは検索の公式ドキュメントで、コンテンツの制作方法(人が書いたかAIが書いたか)ではなく、ユーザーにとって有用かどうかで評価すると明記しています。同時に、スパムポリシーでは「検索順位を操作する目的で、価値を加えずに大量のページを生成すること」を明確に違反としています。生成AIによる自動生成はこの文脈で名指しされています。
つまり、AIを使うこと自体は問題ではなく、「誰にでも書ける一般論を大量に出す」「事業者固有の情報が無い」「読者の疑問に答えていない」ページが問題です。これは人が書いた場合でも同じ扱いです。
2026年の更新で何が落ちたか
- 新規ドメイン × 量産: 立ち上げ直後のドメインに AI 記事を数百〜数千本投入したサイトは、コア更新で大きく順位を失い、数か月経っても回復しない事例が複数報告されています。
- 薄いアフィリエイト: 実在庫や独自データを持たず、商品名と一般的な説明だけを並べたページ群。
- プログラマティックSEO: 地域名やキーワードを差し替えただけの、テンプレート型の大量ページ。
- 一方で生き残ったのは、実際の在庫や価格、独自のデータ、現場の一次情報を持つページと、道具として使えるツール系のページです。
既存ドメインではAI記事の半数が上位に入った実験
SEOツールベンダーの公開実験では、新規ドメインでは AI 記事の順位が崩落した一方で、権威のある既存ドメインに投入した AI 記事は半数程度が上位10位以内に入ったと報告されています。同じ「AI記事」でも、掲載されるサイトが持つ信頼と、記事に含まれる固有の情報で結果が分かれています。
この結果は、事業を営み、既に何年もサイトを運用してきた中小企業にとっては良い知らせです。自社ドメインが持つ信頼を土台に、自社の一次情報を含んだ記事を適切な本数で出せば、AIを使うこと自体は不利になりません。
評価されるAI記事の条件
- 一次情報が入っている: 自社のサービス内容、料金の考え方、対応範囲、よくある相談、現場の判断基準。
- 1記事1テーマ: 読者の一つの疑問に、結論から具体的に答えている。
- 事実の裏取りがある: 数値・実績・制度の説明は、根拠のあるものだけ。分からないことは書かない。
- 本数を絞っている: サイトの規模と確認できる人の時間に見合った本数(月4〜16本)。
- 見直されている: 古くなった記事を放置せず、更新や内部リンクの整備をしている。
避けるべき運用
新規に取得したドメインへの大量投入、事業と関係の薄いテーマへの拡張、確認なしの自動公開、根拠のない統計や体験談の生成は避けてください。特に医療・美容・金融・投資分野は、検索評価以前に法規制(医療広告ガイドライン・薬機法・金融商品取引法)の問題があるため、効果効能や個別判断に踏み込む記事は作らないのが安全です。
よくある質問
AIで書いたことを記事に明記する必要はありますか?
Googleは開示を義務付けていませんが、読者との関係で必要と判断するなら編集方針ページなどで説明するのは有効です。記事本文に「AIが書きました」と書く必要はありません。
AI検出ツールで判定されると順位が下がりますか?
Googleは AI 検出ツールの結果で順位を決めているわけではありません。評価されるのは内容の有用性と、サイト全体の信頼です。