方法1: REST API + アプリケーションパスワード(推奨)
WordPress 5.6 以降には、管理画面の「ユーザー → プロフィール」から発行できる「アプリケーションパスワード」が標準で備わっています。これは通常のログインパスワードとは別の、API 専用の24文字のパスワードです。外部のツールはこのパスワードと REST API(/wp-json/wp/v2/posts)を使って、下書きの作成や公開ができます。
利点は、プラグインを追加せずに使えること、いつでも管理画面から無効化できること、権限がユーザーの役割(編集者・投稿者など)に従うことです。ツールに渡すのはこの専用パスワードだけなので、通常のログインパスワードを共有する必要がありません。
- 手順1: 投稿用のユーザー(編集者以上)でログインし、「ユーザー → プロフィール」を開く
- 手順2: 「アプリケーションパスワード」欄に名前(例: 記事自動投稿)を入れて「追加」
- 手順3: 表示された24文字を、連携するツールに登録する(再表示はできないので注意)
- 手順4: 不要になったら同じ画面から「取り消し」する
方法2: 投稿用プラグイン(RSS取込・スプレッドシート連携など)
外部の RSS を取り込んで自動投稿するプラグインや、Google スプレッドシートの行を記事として投稿するプラグインもあります。コードを書かずに設定できる一方、プラグインの更新が止まるリスク、他のプラグインとの干渉、投稿の品質を担保する工程が無いことが弱点です。
方法3: 記事作成から投稿まで行う外部サービス
テーマ調査・執筆・検品・投稿を一括で行うサービスは、内部的には方法1(REST API)で投稿します。導入側の作業はアプリケーションパスワードの発行だけで、記事の品質確認や公開の判断はメールやダッシュボードで行います。「書く」だけでなく「更新を続ける」ことを任せたい場合に向いています。
自動投稿が失敗する主な原因
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 401 Unauthorized | アプリケーションパスワードの誤り、ユーザー名の誤り、無効化済み | パスワードを再発行して登録し直す |
| 403 rest_cannot_create | ユーザーの権限不足(購読者・寄稿者) | 編集者以上のユーザーで発行する |
| 404 /wp-json が見つからない | REST API を無効化するセキュリティプラグイン、パーマリンク設定 | REST API の許可設定を確認、パーマリンクを再保存 |
| 接続できない | Basic 認証、IP 制限、WAF | 連携先の IP を許可するか Basic 認証を外す |
| 下書きは作れるが公開できない | 投稿者権限では公開不可 | 編集者以上に変更、または下書き運用にする |
セキュリティ上の注意
- 投稿専用のユーザーを作り、役割は「編集者」にする(管理者権限は渡さない)。
- アプリケーションパスワードはツールごとに分けて発行し、使わなくなったら取り消す。
- 自動公開にする場合も、最初の数本は下書きで内容を確認してから切り替える。
- 投稿先のカテゴリを専用に作り、誤投稿があっても見つけやすくする。
よくある質問
アプリケーションパスワードが表示されません
サイトが HTTPS でない場合や、セキュリティプラグインで無効化されている場合に非表示になります。SSL 化を行い、プラグインの設定でアプリケーションパスワードを許可してください。
投稿者権限で自動投稿できますか?
下書きの作成はできますが、公開はできません。公開まで自動化するには編集者以上の権限が必要です。